<更年期による身体の変調とアロマテラピーによるケアについて>
アロマインストラクター試験口述用下書き:管理人作成2002/03
更年期障害 ――――― 日常生活に支障がある
不定愁訴 ――――― 日常生活に支障はない
まず、更年期障害についてですが、
更年期というと、イコール「更年期障害」と思いがちですが、すべての女性が更年期障害になるわけではありません。
症状の強い弱いによって、二つに分かれます。
それが、「更年期障害」と「不定愁訴」です。
では、更年期障害と不定愁訴の違いはというと、
「更年期障害」の場合は、症状がとても強くて日常生活に支障をきたすほどであり、
「不定愁訴」とは、不快な症状はあっても日常生活に支障をきたすほどではない場合をいいます。
更年期には、身体の機能を維持している「ホメオシスタス」のバランスが崩れやすくなったり、女性ホルモンの分泌が少なくなるために、
多くの女性が、何らかの身体の変調を感じますが、その症状は様々で、人によっても違ってきます。
<原因と症状>
つぎに、今説明したような、更年期における身体の変調について、その症状をもたらす原因と、主な症状について説明します。
<原因>
エストロゲンの減少 ―――――肉体的変化
体質や性格
家庭や職場の環境
精神的要因
精神的ストレス
女性ホルモンであるエストロゲンの減少という、肉体的変化は、女性であれば誰にでも起こることですが、 精神的要因は、人によって違ってきます。
○心配性の人もいれば、もともと楽天的な人もいるでしょう。
○家庭や職場に、何か問題を抱えているなど、精神的ストレスの大きいひともいるでしょう。
これらのことが原因となって起こる、様々な症状について考えてみましょう。
<主な症状>
顔が火照る、汗をかきやすい。
この二つの症状を自覚する人が一番多いそうですが、
ほかにも、
腰や手足が冷えやすい、息切れ、動悸がする、寝つきが悪い、眠りが浅い、など、
さらに、精神的には、
怒りやすくイライラする、くよくよしたり憂鬱になる、など、
肉体的、精神的に様々な症状があらわれてきます。
アロマテラピーでは、エストロゲン様作用をもっている芳香分子が含まれた精油がありますが、
それだけでなく、更年期障害の発症要因である、心理面、ストレスに対して有効に作用することが、期待されています。
<骨粗しょう症>
次に、更年期に関係のある骨粗しょう症について簡単に説明します。
骨粗しょう症は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌低下が、主な原因となって起こる疾患のひとつです。
エストロゲンの減少―→ 骨形成が落ちる―→ 骨量が減る―→ 骨折しやすくなる
卵巣の老化によって、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下する。
↓
↓
骨を作る能力が落ちる
↓
↓
したがって、骨量が減る
↓
↓
骨がもろくなっているので、ちょっとしたことで骨折しやすくなる。
残念ながら、骨粗しょう症をアロマテラピーで治す、ということはできませんから、
予防のために、若いときから、
カルシウムを多く含む食品を摂り、適度な運動をして、
骨量を、増やしておくことが、大切になってきます。
<アロマテラピーによるケア>
それでは、更年期の不快な症状をやわらげるための、アロマテラピーによるケアについての説明をします。
○ 芳香成分によるリラックス効果
○ トリートメントによるリラクセーション効果
○ エストロゲン様作用を持つ精油による効果
1.臭覚からの刺激により、イライラや不安を取り除く効果があります。
2.香りの効果プラス、精油をブレンドしたマッサージオイルによるトリートメントを行うことで、さらに、リラクセーション効果が大きくなります。
3.精油の中にはエストロゲン様作用と言って、女性ホルモンに似た作用のある芳香分子含まれる精油がありますので、それらを選んで皮膚に塗ることで、さらに効果が期待できます。
<更年期障害に対する精油のブレンド>
クラリセージ 10滴
スターアニス 10滴
マジョラム 10滴
セージ 5滴
キャリアオイル 8ml 精油濃度は約16%
使い方は、ブレンドオイル3〜4滴を、みぞおちや腰にすり込んで使います。
注意しなければならないことは、ケトンを含んでいるので妊産婦や授乳中の女性は使わないようにするということです。
それぞれの精油の作用について考えてみます。
クラリセージ エストロゲン様作用のあるスクラレオールが含まれている。
スターアニス エストロゲン様作用のあるトランスアネトールが80〜90%も含まれている。
マジョラム 副交感神経強壮作用と神経強壮作用のある、テルピネン4オールが20%含まれている。
他にも、鎮静作用と抗不安症作用のあるリナロールも含まれているので、自律神経系への作用とリラックス効果があります。
セージ エストロゲン様作用のあるツヨンというケトンが10〜50%含まれています。
<まとめ>
ここに、紹介したブレンド例では、
特にエストロゲン様作用のある精油を多く用いましたが、
更年期における様々な症状に対する、アロマテラピーでのケアとしては、エストロゲン様作用だけを重視するのではなく、
心身ともに、リラックスすることを目的とした精油の使い方をするのがよいのではないでしょうか。
ストレスが自律神経系に影響を及ぼし、更年期の症状を悪化させることもあります。
適度な運動で、身体を活性させるとともに、
ブレンドオイルによるトリートメントで血流を良くして冷えを防いだり、
自分の好きな香りで、リラックスまたはリフレッシュするなど、
アロマテラピーを様々に活用することで、更年期の辛い症状を少しでも軽くして、
私も含めた、女性の皆さんに、明るい更年期を過ごしていただきたいと思います。